Zaif取引所とは?
Zaif(ザイフ)取引所は日本国内でも大手の仮想通貨取引所で、株式会社テックビューロが運営しています。2017年9月に金融庁の仮想通貨交換業者に登録しており、ビットコインをはじめイーサリアムなどのアルトコインも取り扱っています。販売所でネムやモナコインなどの現物通貨を購入できるとあって、他取引所から移ってくる利用者も少なくありません。
今回はこれから利用しようと考えている方、始めたばかりの方がZaif取引所に利用先を移す際の、送金のやり方、準備や手順などを図解つきでご紹介していきます
仮想通貨の入金・送金・出金
仮想通貨を移動する際には入金・出金・送金という3種類の方法が存在します。
日本円を取引所口座に銀行やコンビニなどから入金するように、仮想通貨でも外部の取引所やウォレットから預け入れすることも「入金」と言います。
反対に「出金」は日本円を取引所口座から銀行口座に移動する際や、自身のウォレットや取引所で保有する通貨を外部の取引所やウォレットに預け入れすることを指します。
「送金」は出金とほぼ同じ意味合いがあり、仮想通貨を取引所間もしくは個人ウォレット間でやり取りすることを指します。ただし、送金は仮想通貨のデータをやり取りしており、送金したという取引情報が承認されてはじめて成立するので、厳密には「出金」とは違います。
Zaifでは、法定通貨の振込や仮想通貨の外部サービスからの預け入れをまとめて「入金」、法定通貨の引き出しや外部サービスへの預け入れをまとめて「出金」と表現していることがあります。
Zaifから送金できる通貨
国内取引所では取り扱っている仮想通貨の種類が限られていますが、Zaifでは主要通貨以外にもトークンなどを取り扱っています。送金可能なトークンを合わせると、非常に多くなるので主要通貨を主に紹介します。
おすすめの通貨 | 特徴 |
ビットコイン | 世界でもっとも利用されている為、通貨ペアが多く使いやすい。 |
イーサリアム | ビットコインよりも送金スピードが速く、通貨ペアはビットコインには劣るが比較的多い。 |
ネム | ビットコインよりも送金スピードが速く、取引の頻度によって報酬が決まる独自のマイニング方式のため流動性が上がりやすい。 |
モナコイン | ビットコインよりも送金スピードが速く、取引をユーザー間で行える。 |
ビットコインキャッシュ | ビットコインよりも送金スピードが速く、手数料も安い。 |
カウンターパーティトークン | ビットコインのカスタムトークンです。Zaifで送金可能なトークンは100種類以上あります。 |
Zaifではビットコインを含む主要通貨を5種類取り扱っています。
ビットコインは世界中の取引所で通貨ペアとして利用されているので、海外取引所などを利用する際に送金される機会がもっとも多い通貨です。
イーサリアムはビットコインに次いで通貨ペアとして利用されているので、送金する機会も他のアルトコインに比べると多く利用しやすいでしょう。
ビットコイン以外の主要通貨は海外で決済通貨ペアとしてあまり利用されていませんが、ビットコインよりも速くお得に利用できます。
カウンターパーティトークンはXCPという、ビットコインのブロックチェーンをカスタマイズ(破壊)して作成された基軸通貨から派生したトークンのことで、XCPを消費して独自通貨を発行することが可能です。Zaifで取引できる銘柄は8種類ですが、送金(入出金)可能なトークンは100種類以上存在します。
Zaifの送金手数料はどのくらい?
仮想通貨の送金手数料は各取引所が自由に設定できるので、同じ通貨でも送金に必要な手数料の設定も変わっています。
Zaifで取り扱いのある通貨の手数料設定を以下にまとめたのでご紹介します。
仮想通貨の種類 | 送金手数料 |
ビットコイン | 0.0001~0.01BTC (約80~8000円) |
イーサリアム | 0.01~0.05ETH (約455~2275円) |
ネム | 2~20XEM (約30~300円) |
モナコイン | 0.001~0.1MONA (約0.2~20円) |
ビットコインキャッシュ | 0.001~0.01BCH (約79~790円) |
カウンターパーティトークン | 0.001~0.1BTC |
送金されたという取引情報の承認作業(マイニング)が処理されて初めて完了となります。送金手数料の一部は承認作業を行うマイナーへの報酬になるので、手数料を多く支払えば優先的に処理してもらえる可能性があります。同じ銘柄でも送金手数料に幅があるのは、ユーザーで支払う金額を任意で決めることができるからなのです。
その時に相場によって金額は変動するので注意が必要ですが、手数料をそれぞれ日本円に換算してみると、モナコインが約0.2円からともっとも安く、次いでネムが割安となっています。カウンターパーティトークンを送金する際はすべてBTCでの支払いになることと、通貨を送金する際は外部取引所で受け入れ銘柄が対応している必要があるので注意が必要です。
Zaifの送金にかかる時間はどのくらい
Zaifからの送金にどれくらいの時間がかかるのかを口コミから調査してみました。

手数料を上げてチャレンジ
BTCの手数料0.0005で送金してみた。ZaifからBitpoint、所要時間2時間47分。うーん、ビットコインにしては速い方だけどな

ウォレットに送金してみたよ
Zaif取引所からウォレットに送金して保管するまでETH、XEM、BCH、ERC20トークンは数分で届いた。BTCは1日弱かかる……
編集部でZaifからの送金時間についての口コミを調査したところ、ビットコインの外部取引所やウォレットへの送金にかなり時間がかかっている意見が多く見られます。数時間から1日かかった方もいるようで、BTC以外でも遅延する時は数時間かかっているようです。
実際にZaif取引所では外部ウォレット間の出金について数時間から数日、場合によっては数週間以上お時間を要する場合もあると明記しています。反映時間を早くしたい質問には「標準の出金手数料よりも多めに手数料を設定いただくと、ネットワーク上での承認までの時間が早くなる場合がございます」と回答しています。
Zaifで送金する前にあらかじめ入金の準備
まずZaif取引所から送金をする前に資金を入金しておきましょう。
法定通貨の入金方法と仮想通貨の受け取り(入金)方法を紹介します。
法定通貨の入金
Zaif取引所では入金には以下の方法があります。
銀行振込による入金
ステップ1
- Zaifログイン後、アカウント画面の「入出金と履歴」を選択。
- 法定通貨(日本円)を選択。

ステップ2
- 下画面までスクロールし「銀行振込による入金」を選択。
- 入金したい金額を入力して「入金開始」ボタンを押下します。

ステップ3
- 画面に表示された振込先に、ATMもしくは銀行窓口から指定された「振込依頼人名義」で振込すると完了です。

コンビニ入金
ステップ1
- Zaifログイン後、アカウント画面の「入出金と履歴」を選択。
- 法定通貨(日本円)を選択。
ここまでは銀行振込による入金と同じです。
ステップ2
- 下画面までスクロールし「コンビニ決済入金」を選択。
- 入金したい金額を入力して「コンビニ決済による入金手続きを開始する」ボタンを押下します。

ステップ3
- 画面が切り替わると、ペイデザイン社に送信されるユーザー情報が表示されるので確認してください。
- ユーザー情報に間違いがなければ「手続きを続行する」を押下します。

ステップ4
- 購入する金額や手数料、支払い金額の確認画面に切り替わります。
- 支払いを行うコンビニを選択し「次へ」を押下します。
※各コンビニの利用方法も知ることができるので、あらかじめ調べておきましょう。

ステップ5
- 切り替わった画面の「受付番号」がないと支払いができないので、ページを印刷するか正確に番号をメモしてください。
- お支払い情報送信にメールアドレスを入力して送信すると、支払い完了確認が入力したアドレスに送られてくるので任意で入力してください。
- 内容が正しければ「完了」ボタンを押下します。
- その後、選択したコンビニで支払いをすれば、コンビニ決済入金は完了です。

ペイジー入金
ステップ1
- Zaifログイン後、アカウント画面の「入出金と履歴」を選択。
- 法定通貨(日本円)を選択。
ここまでは上記入金方法と同じです。
ステップ2
- 下画面までスクロールし「ペイジー入金」を選択。
- 入金したい金額を入力して「ペイジーよる入金手続きを開始する」ボタンを押下します。

ステップ3
- 画面が切り替わると、ペイデザイン社に送信されるユーザー情報が表示されるので確認してください。
※コンビニ入金より詳細な情報となっています。 - ユーザー情報に間違いがなければ「手続きを続行する」を押下します。

ステップ4
- 切り替わった画面の「収納機関番号」「お客様番号」「確認番号」がないと支払いができないので、ページを印刷するか正確に番号をメモしてください。
- お支払い情報送信にメールアドレスを入力して送信すると、支払い完了確認が入力したアドレスに送られてくるので任意で入力してください。
- 内容が正しければ「完了」ボタンを押下します。
- その後、インターネットバンキング、ATMにて入金を行えばペイジー入金は完了です。

仮想通貨の入金手順
ステップ1
- Zaifログイン後、アカウント画面の「入出金と履歴」を選択。
- 入金したい仮想通貨を選択。

ステップ2
- 下画面までスクロールすると選択した通貨の、Zaif口座への入金アドレスが載っています。
- 送金する側の取引所、ウォレットなどの送金先アドレスに入力して送金すればZaif口座への入金が完了します。
※対応していればQRコードでも入金できるようです。

Zaifの入金手数料
入金種類 | 入金手数料 |
銀行振込 | 各銀行の振込手数料はユーザーの負担です |
コンビニ入金 | 3万円未満の入金:486円 3万円以上の入金:594円 ※入金金額が5万円以上になる場合には、別途印紙税200円が必要 |
ペイジー入金 | 3万円未満の入金:486円 3万円以上の入金:594円 |
仮想通貨の入金 | 無料 |
紹介した入金のうち銀行振込による入金では、取引所に支払う手数料はありませんが、各銀行の振込手数料は支払う必要があります。住信SBIネット銀行など安価な手数料で振り込める金融機関を利用すると良いでしょう。
早急に入金したい場合などは、入金手数料がかかりますがコンビニやペイジーでの入金がおすすめです。
Zaifからの送金の方法・やり方の解説
Zaif取引所の入金方法がわかったところで、今度は外部取引所やウォレットへの送金方法を紹介していきましょう。
あらかじめ送金先の外部取引所、個人ウォレットの準備もしてください。送金する仮想通貨が受け入れ可能かどうかも調べておく必要があります。
PCからの送金方法
ステップ1
- Zaifログイン後、アカウント画面の「入出金と履歴」を選択。
- 保有している資金の中から、送金したい通貨を選択。
- 「出金」を選択。

ステップ2
- 出金アドレスを入力。(あらかじめ出金先アドレスの管理にラベル登録しておくと便利)
- 出金金額を入力。
- 任意で出金手数料を指定。
- 2段階認証を設定している場合、認証コード入力。
- 入力した内容に誤りがなければ「出金」ボタンを押下で、出金操作は完了です。

Zaifのアプリからの送金方法
Zaifではスマホで利用できるアプリがあります。ウォレットとしての機能があり、トークン取引が可能です。
ウォレットアプリから送金できる通貨はビットコインとカウンターパーティ(XCP)のみです。
Zaif取引所とは別管理のウォレットなので、利用する場合はビットコインをあらかじめウォレットに入れておきましょう。
ステップ1
- トップ画面の、BTCかXCPどちらか送金する通貨を選択。
- 紙飛行機のマークをタッチして送金画面へ。

ステップ2
- 送金したい金額を入力。
- 送り先のアドレスを入力するか、QRコードを表示して送り先のデバイスに読み取らせます。
- 送り先のアドレスと送金額が正しいことを確認し、「送信」をタッチして送金完了です。

送金の際に困った時の対処法とQ&A
送金エラーが出た際は何を確認すればいいか
- 「ビジー状態で失敗しました。再送金を行いますのでしばらくお待ちください」と表示された場合は2~3分程で自動的に再送金されるのでお待ちください。
- 「出金処理中にエラーが発生しました、サポートへ連絡してください」の場合はサポートへ問い合わせする必要があります。
- 「残高不足」の場合は送金時に手数料が発生するため、送金申請額が残高範囲内であっても手数料分が残高を超えている可能性があるので申請額を調整してください。
送金が遅い時や反映されないときは何をしたらいいか
残念ながら出金後に反映を早める方法はありません。
出金前であれば、標準の出金手数料よりも多めに手数料を設定すると、承認までの時間が早くなる場合があります。
※但し、反映時間の短縮を保証するものではないので気をつけてください。
取引所の上限や限度額、制限があるのかどうか
日本円や仮想通貨を問わず、入出金額に上限はありません。
ただし、不正入出金防止の措置の観点から初回入金時から一定期間出金に制限があります。
- 初回日本円入金から1週間は、1日1万円相当以内。
- ペイジー入金から1週間は、入金いただいた額相当を残す。
- コンビニ決済入金から1週間は、入金いただいた額の半額相当を残す。
送金ミスの際のキャンセルの仕方
Zaifから出金(送金)が完了したものをキャンセルすることは出来ません。送金時の送り先アドレスの間違いや、ネムやMosaicトークンのメッセージの付け忘れがないように必ず確認してください。
出金先アドレスをあらかじめラベル登録したい
「ラベル」とは複数口座を持つユーザーに、任意で好きな名前を入力して登録することです。
あらかじめ出金先アドレスをラベル登録して制限しておけば、高いセキュリティ対策になるので、取引所を利用する際はほぼ登録必須の機能です。
ステップ1
- 送金手順と同じように「入出金と履歴」ページで通貨を選択。
- 出金アドレス入力欄の上にある「出金先アドレスの管理へ」をクリック。

ステップ2
- 出金先アドレスを「制限しない」を押下して「制限する」に変更。
- 「新規追加」を押下。

ステップ3
- ラベル名を入力。
- 出金アドレスを入力。
- 2段階認証を設定していれば、認証コードを入力。
- 登録情報に間違いがなければ「新規登録」を押下して完了。

送金履歴の見方について記載してください。
「入出金と履歴」ページで各通貨項目の画面下部に出金履歴として残っています。送り先の外部取引所、個人ウォレットなどの履歴と照らし合わせて確認してください。
誤送金は取り返しがつきません!
ここまで送金のやり方、手順などを紹介してきましたが一番注意してほしいことは、送金先のアドレスを必ず確認することです。
送金先が存在せず『エラー』として処理されていなければ送金元に問い合わせて返ってくる可能性があります。誤送金の宛先が存在して処理されてしまった場合は、送金先に問い合わせる必要があります。どちらにしても返ってくる可能性があるというだけで、必ず返ってくるという保証はありません。
Zaif取引所では送金先アドレスをラベル登録して管理できるので、セキュリティ対策としてだけでなく誤送金対策としても有効活用していきましょう。
もっと頑張って
ZaifからBinanceへXEMの送金が1回目約4時間、2回目が約4時間20分。まだ速くなると思われるので、今後に期待する。