古株の高性能アルトコイン「NXT(ネクスト)」について解説
「NXT」とは、取引データの集合体に「通貨」の役割を持たせた仮想通貨
「NXT(ネクスト)」とは、P2Pネットワークを利用したビットコインの派生通貨「ビットコイン2.0」に分類される、ビットコインの改良通貨にあたるアルトコインです。名称の通り、次世代のビットコインとも言える性能を持ち、機能性の高い独自のシステムが組み込まれています。
仮想通貨の中でも古参の部類に入り、比較的知名度の高いアルトコインです。NXT専用のプラットフォームで使用される「通貨」としての役割を持ち、様々なサービスの利用に使われます。この項目では、主要となる3つの機能について解説します。
ユーザー独自の通貨を発行
NXTの大きな特徴として、ユーザー独自の通貨(トークン)を発行できる「マネタリーシステム」があります。このシステムは、取引の制限や自動発行の設定など細かい通貨の設計が可能で、更に発行した独自通貨は分散型取引所で取引することも可能です。
分散型取引所(DEX)としての機能
分散型取引所(DEX)とは、従来の形式である「中央集権型取引所」と異なり運営企業を通さずにブロックチェーン上のみで取引を行う、新しい形式の取引所です。中央集権型のユーザー情報や資金の管理は全て運営に依存する為、ハッキング被害や運営の不祥事による資金消失などの「企業リスク」が高く、安全とは言えません。しかし、DEXはユーザー自身による自己管理が可能で、更に取引データは全てブロックチェーン上に残る為、不正行為による盗難の危険性もありません。
エイリアス(Aliases)の設定
アドレスとは、仮想通貨を入出金する際に使われる英数字の羅列で、口座番号のような役割を持ちます。しかし、このアドレスは長く複雑であり、簡単に覚えられるものではありません。NXTでは「エイリアス」と呼ばれる短い文字を取得し、アドレスに関連付けることが可能です。エイリアスはアドレスのショートカットとして利用でき、仮想通貨アドレスの入力を簡単にすることが可能です。
認証システム「PoS」を初めて採用した仮想通貨として有名
NXTは、ビットコインの認証システム(アルゴリズム)である「PoW(Proof of Work)」の問題点に一早く着目しました。PoWは「マイナー」と呼ばれる有志を募って計算処理作業を依頼する、「マイニング」によって新規発行を行っています。
このシステムは処理作業が最も速く終えたマイナーに報酬を支払う仕組みで、少しでも計算が遅れた場合は報酬を受け取ることが出来ません。その為、PoSのマイニング環境は上級マイナーの独壇場となっており、報酬を貰えるマイナーはほんの一部です。更に、マイニングは機材準備の初期費用から電気代などの中途費用まで、膨大な資金が必要になります。発行枚数が増えたことで報酬金額の低下も重なり、コストパフォーマンスの悪化が続いている為、マイナーの数は日々減少しています。
この問題点を改善したのが「PoS(Proof of Stake)」と呼ばれる認証システムです。PoSによる新規発行にマイニング作業の必要は無く、対象の通貨を一定数を保有しているユーザーに、新たに発行した通貨を報酬として配分する仕組みとなっています。これにより、マイニングの競争による需要低下などが無く、配分制度によりユーザーの投資も活発になります。
このアルゴリズムは、NXT以外にも後期のアルトコインに広く応用されており、現時点でを採用しているPoW通貨も、イーサリアムをはじめ次々とPoSへの移行を検討しています。
NXTの後続通貨「Ardor(アーダー)」について
NXTの上位互換として「Ardor(アーダー)」という仮想通貨が存在します。開発当初は「NXT2.0」という名称で進められていましたが、現在の名称に改名しています。NXTのハードフォークによって分裂した通貨であり、独自システムをすべて引き継いでいる他、NXTが抱えていた問題点を改善しています。
NXTのトランザクションは一本のブロックチェーン上でのみ処理されていた為、取引する度に記録データが大きくなり、送金処理に遅延が生じる「スケーラビリティ」が頻発していました。更に、別の通貨との取引も同様のブロックチェーンで行われる為、取引データの量は更に膨大になってしまうというデメリットも抱えています。
Ardorはこれらの問題点を、ブロックチェーンの分散によって改善しました。Ardor以外の取引を別のブロックチェーン上で行うことで取引データを分散させることで、記録処理の軽減を図るという仕組みとなっています。このArdorの登場によってNXTの需要も分散しつつある状況ですが、NXTは未だ古参ユーザーからの人気も衰えていません。
NXTの取り扱いがある取引所の比較選定基準
NXTを取り扱っている取引所は海外のみです。本項における海外取引所の比較選定基準として、「手数料」「レート」「取引高・取引量の多さ」「定性情報」の4つを定めています。
海外取引所の入金手数料は基本的に無料ですが、取引・出金(送金)手数料が国内取引所に比べて割高な取引所も多く、対象通貨によっても差があります。また、手数料は変動することが多い為、サイトに記載されているものが最新情報とは限りません。
レートや取引高は、アルトコインを取引する上では非常に重要な要素です。海外取引所はこの2点が非常に偏っている場合が多く、レートが高く利益が見合わない場合や、流動率が低い為に取引が成立しないなどの「流動性リスク」を伴います。
また、海外取引所と国内取引所の大きな違いとして「国や金融機関による管理ではない」という点が挙げられます。企業によっては信頼性・安全性の保障がない取引所も多く、運営企業の情報開示が重要となります。中には然るべき対処を行っていない企業も存在する為、海外取引所の利用は常にリスクが伴う事を念頭に置いて、安全な取引を心掛けましょう。
NXTの手数料比較
売買手数料・スプレッド比較
取引所 | 現物取引 | FX | 信用取引・レバレッジ取引 | 先物取引 | |||||
取引所名 | 拠点 |
取引所(売買手数料)
|
販売所(スプレッド)
|
新規約定
|
スワップ
|
新規約定
|
スワップ
|
新規約定
|
スワップ
|
Bittrex | アメリカ | 0.25% |
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
Poloniex | アメリカ | Maker:0~0.10% Taker:0.10~0.20%※ |
–
|
–
|
–
|
0.05%
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–
|
– |
–
|
CoinEgg | イギリス |
0.1%
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
– |
–
|
Indodax | インドネシア |
maker:0%
taker:0.3%
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
–
|
※30日間の取引量によって変動します。
NXTを取り扱っているのは「取引所」のみで、通貨の売買は不可能です。取引手数料は「Maker」「Taker」によって異なる場合もあり、基本的にはTaker手数料が上です。
※Maker=板にない注文を新しく出すこと Taker=板にある注文を取ること
出入金手数料比較
取引所 | 仮想通貨出入金手数料 | 銀行出入金手数料 | |||||
取引所名 | 拠点 | 入金 | 出金 | 入金 | 出金 | ||
3万円未満 | 3万円以上 | 3万円未満 | 3万円以上 | ||||
Bittrex | アメリカ | 無料 | 2NXT | – | – | – | – |
Poloniex | アメリカ | 無料 | 1NXT | – | – | – | – |
CoinEgg | イギリス | 無料 | 1% | – | – | – | – |
Indodax | インドネシア | 無料 | 1% | – | – | – | – |
海外取引所の入金手数料は基本的に無料です。出金手数料は通貨によって異なり、NXTはおよそ12~13円程の手数料がかかります。出金手数料は変動する場合もあるため、公式ページの情報をこまめに確認しましょう。
NXTの取引所のレート・取引高比較(2018年6月16日)
取引所 | 通貨レート | 取引高・取引量(24h) | |
取引所名※1 | 拠点 | ||
HitBTC(NXT/BTC)※2 | イギリス | ¥12.76 | ¥162,607,106 |
CoinEgg(NXT/BTC) | イギリス | ¥13.18 | ¥22,108,670 |
Poloniex(NXT/USDT) | アメリカ | ¥12.83 | ¥19,990,903 |
Bittrex(NXT/BTC) | アメリカ | ¥12.75 | ¥10,684,946 |
Indodax(NXT/IDR) | インドネシア | ¥13.39 | ¥7,533,595 |
取引高の6割が「HitBTC」に偏っていますが、HitBTCは6月に日本国内でのサービスを停止したため、現在は使用不可です(詳細はランキング項目にて)。これにより、最も取引高の多い取引所は実質「CoinEgg」という形になります。
アルトコインの例に漏れず流動率はさほど高くない為、注文が約定し難く取引が成立しないなどの「流動性リスク」が伴います。安定した取引を行いたい場合は、ビットコインを利用しましょう。
その他の基礎情報
取引所 | 販売所 | 通貨ペア ※ | レバレッジ | |
取引所名 | 拠点 | |||
Bittrex | アメリカ | 取引所のみ | NXT/BTC | – |
Poloniex | アメリカ | 取引所のみ | NXT/BTC | 2.5倍 |
CoinEgg | イギリス | 取引所のみ | NXT/BTC | – |
Indodax | インドネシア | 取引所のみ | NXT/IDR | – |
※最も取引高の多い通貨ペアを記載しています。
海外取引所が基本的に取引所のみの形式となり、通貨の売買を行うことはできません。取引所によってはレバレッジを掛けられる場合もあります。
取り扱う銘柄の多い取引所は通貨ペアも豊富ですが、流動率の高いペアは一部に限られます。アルトコイン同士の通貨ペアは流動性リスクが非常に高い為、注意して選択しましょう。
定性調査
取引所 | 会社の信用度 | 使いやすさ | サーバー強度 | セキュリティ対策 | 口コミの評価 | |
取引所名 | 拠点 | |||||
Bittrex
|
アメリカ
|
・創立者は実績のある人物 ・サポートの対応が迅速 ・仮想通貨の上場に制限あり |
・日本語未対応 ・レイアウトは基本的な取引所のデザインと変わらない ・アカウントのグレードに応じて、一日の出金限度額が異なる ・専用アプリも配信されているが、個人の制作である |
・サーバー強度が非常に高く、安定した取引が可能 | ・三段階認証を採用している ・コールドウォレットによる隔離保管 |
・アルトコインの種類が豊富な為、口座を持っているだけで機会に恵まれる ・上場制限を強化した為、期待していた上場予定が中止になりそうで不安 |
Poloniex | アメリカ | ・世界的な規模を誇り、影響力も強い ・レンディングに関する保証制度あり ・ハッキングの標的にされやすく、過去に多数の被害経験あり |
・日本語未対応であり、サポート対応も英語のみ ・手数料の減額やレンディングなど、サービスが豊富 ・BTC建ては2.5倍までのレバレッジ取引が可能 ・専用アプリも配信されているが、個人制作のために信用性は低い |
・サーバーが重く、送金の遅延に関する報告が多数・取引中のチャート表示が不安定、ログインやアクセスが重いなどの不具合が多発 | ・二段階認証に対応 ・コールドウォレットによる隔離保管 ・マルチシグネチャーに対応 |
・最終的なコストは低くなる為、他所よりも安く仕入れが出来る ・レンディングのサポートは対応が追い付かない場合もある為、注意が必要 |
CoinEgg | イギリス | ・イギリス拠点ではあるが、企業自体は中国系統 ・審査が厳しく本人認証(KYC)が通り難い ・知名度が低く、得られる企業情報が少ない |
・日本語未対応 ・基本的なレイアウトで動作も軽快 ・本人確認の状態によって運用資金の上限額に制限あり ・公式でスマートフォン専用アプリを配信している |
・ややサーバーが重く、アクセス集中によるエラーが発生する恐れも | ・二段階認証に対応 ・本人確認の審査基準が厳しく、確認前の制限も多い |
・小規模でありながら高いポテンシャルを持ち、今後の発展に期待できる ・国内での注目度は低いが、海外ユーザーの人気が高く注目している |
Indodax
|
インドネシア |
・インドネシアの中でも人気が高く、勢いのある取引所
・仮想通貨取引の規制強化により、サービス停止の恐れがある
|
・対応しているOS・プラットフォームが豊富
・インドネシア発足の独自トークンによる勢いが強い
・海外取引所の中では、通貨の種類が少ない
|
・サーバー強度は高く、目立った不具合は報告されていない | ・二段階認証に対応している ・24時間制の厳重な監視体制が敷かれている |
・海外取引所としては珍しくサーバーエラーが発生せず、快適な利用ができる ・規制強化による取引制限など、今後について不安視する声も上がっている |
先に述べた用に海外取引所は国家や金融機関による管理ではない為、運営企業の信用度が大きく関わります。海外取引所は小規模な取引所も多く、中にはサーバーやセキュリティの強化まで資金が回せない取引所もあり、国内取引所に比べリスクの高い取引を強いられます。
また、NXTを始めとしたマイナー通貨を取り扱っている取引所は日本語未対応の場合が多く、操作ミスが起こりやすいというデメリットがあります。取引所の基本操作を覚えていないと利用は厳しく、仮想通貨取引に関する保障を設けている取引所は限られる為、利用には細心の注意を払いましょう。
総合評価
順位 | 取引所 | 総合評価 | 詳細評価 | ||||||||
取引所名 | 拠点 | 手数料・スプレッドの安さ | レート | 取引高・取引量 | 会社の信用度 | 使いやすさ | サーバー強度 | セキュリティ対策 | 口コミの評価 | ||
1位 | Bittrex | アメリカ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
2位 | Poloniex | アメリカ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
3位 | CoinEgg | イギリス | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
4位 | Indodax | インドネシア | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
NXTを取引できる取引所は比較的規模の大きい企業です。より信頼性を重視するのであれば、上位の「Bittrex」や「Poloniex」を選ぶことを推奨します。日本のユーザーからも一定の人気を得ており、取引所自体の性能も高いお勧めの取引所です。
NXT(ネクスト)を取引する際におすすめの海外取引所4選
NXTを取り扱っている海外取引所はいずれもユーザーが多い古参の企業で、特に「Bittrex」や「Poloniex」などは知名度も高く、非常に人気のある取引所です。比較的規模の大きな取引所が揃っており、信用度も高いので安心して利用できます。
※海外取引所での使用通貨について
海外取引所では日本円建てによる取引が行えません。海外取引所を利用する場合は、予め取引用の仮想通貨を用意しておく必要があります。用意する通貨はビットコインやイーサリアムなど、流動性の高い通貨がお勧めです。
まずは、国内取引所で仮想通貨を購入しましょう。その後、送金先の海外取引所から送金する通貨のアドレスを取得し、国内取引所の出金画面に入力することで送金が出来ます。送金の反映は取引所によって異なり、10分程度で完了する場合もあれば数日かかることもあります。
重要:「HitBTC(ヒットビーティーシー)」のサービス停止について
NXTの取引高1位であった「HitBTC」が、6月3日をもって日本でのサービス提供停止が決定しました。通知メールの内容を纏めると「日本での活動に関して正式な承認を得るために、(日本の)金融庁の要件を もし、日本国内での取引が認められた場合はすぐに通知する」とされています。しかし、この急なサービス停止について不明瞭な点が非常に多く、明確な理由は判っていません。
日本でのサービス再開に関しては未定であり、今後一切利用出来なくなる恐れもあります。その他の取引所も、規制強化により急なサービス停止が増加する可能性もあるので、運用資金を取引所へ預けたままにしないようにしましょう。サービスが停止すると一切の操作が不可能になり、取引所に預けていた資金を引き出せない恐れがあります。
1位.Bittrex(ビットレックス)
Bittrexの基本情報

基礎情報 | 内容 |
運営会社 | Bittrex.LLC |
所在地 | アメリカ |
取り扱い通貨 | BTC/ETH/XRP など(約200種類) |
公式HP | https://bittrex.com |
アメリカに籍を置く取引所の中でも、大手に位置する海外取引所です。設立は2014年と歴史の長い企業で、創立者はMicrosoft社のセキュリティ部門出身であり、ネットサービス分野での実績がある人物です。その為か、取引所の機能性・安全性は高水準に達しており、アルトコイン専門のユーザーからは人気が高く、国内からの利用者も多いため高い流動率を誇ります。
取り扱っている通貨の数は200種類以上に及び、国内では見られない通貨が多数揃っています。Bittrexでしか取引できない銘柄も多く、NXTを始めとした希少なアルトコインを購入するには、絶好の取引所と言えます。また、屈指のサーバー強度と迅速なサポート対応が高く評価されており、海外取引所の中でも安定した取引が可能です。
Bittrexのセキュリティ対策として「コールドウォレット」による隔離保管の他に、「三段階認証」によるユーザー資産の保護を行っています。アカウントにはグレードが設定されており、二段階認証を済ませているか否かで変化します。グレードは三段階に分かれ、それぞれ出金限度額が異なります。
近年では「詐欺コイン」などの仮想通貨を利用した悪徳商法が増え始めた為か、リスク回避のために上場制限を設けています。3月末には80種類もの通貨を上場廃止としました。今後も上場予定の中止によって、新興の通貨を取引できない可能性があります。廃止基準については公開されているので、一度は目を通しておく事を推奨します。
※ユーザー登録が殺到した為2017年11月に新規登録を停止しましたが、2018年4月11日より再開しました。
Bittrexの評価
評価基準
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レート
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解説
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総合評価
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★★★★★
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・アメリカを拠点とする企業の中でも、歴史の長い大手の取引所 ・200種類以上の通貨を扱う、アルトコイン専門の海外取引所 ・ICO直後の仮想通貨が上場する場合もあり、他にはない通貨も取り扱っている |
手数料・スプレッド
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★★★☆☆
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・取引手数料:0.25% 出金手数料:2NXT
・他の海外取引所と比較すると、手数料がやや高め
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取引高・取引量
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★★★☆☆
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・NXT/BTC:¥22,108,670
・HitBTCの停止により、最もNXTの取引量が多い状態
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信用度
|
★★★★☆
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・創立者はMicrosoft社のセキュリティ部門出身という、実績のある人物
・サポートの対応が迅速であり、安心して利用できる
・リスク回避のために、仮想通貨の上場に関する規制を強化している
|
使いやすさ
|
★★★★☆
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・日本語未対応
・レイアウトは基本的な取引所のデザインと変わらず、複雑な操作は求められない
・アカウントのグレードに応じて、一日の出金限度額が異なる
・専用アプリも配信されているが、個人制作であるため推奨不可
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サーバー強度
|
★★★★★
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・サーバー強度が非常に高く、安定した取引が可能
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セキュリティ対策
|
★★★★☆
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・三段階認証を採用している
・コールドウォレットによる隔離保管を採用
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口コミ・レビュー
|
★★★★☆
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・アルトコインの種類が豊富な為、口座を持っているだけで機会に恵まれる
・サーバーが安定しており、ストレスなく取引できる
・上場制限を強化した為、期待していた上場予定が中止になりそうで不安
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Bittrexの特徴
- 200種類以上のアルトコインを取り扱っているが、審査が厳しく詐欺コインのリスクは低い
- 海外取引所の中でも高いセキュリティ性能を誇り、安全な取引が可能
- サーバーが非常に安定しており、ストレスフリーな取引が可能
- リスクの回避により上場制限を設けており、上場予定が中止となる恐れもある
2位.Poloniex(ポロニエックス)
Poloniexの基本情報

基礎情報 | 内容 |
運営会社 | Poloniex, LLC. |
所在地 | アメリカ |
取り扱い通貨 | BTC/ETH/XRPなど (約70種類) |
公式HP | https://poloniex.com |
アメリカを拠点とする、大手の海外取引所です。アルトコインの取引高が世界1位であり、取り扱う通貨の種類も豊富です。Poloniexへの上場決定によって高騰する通貨も多いなど、仮想通貨市場へ大きな影響を与えるほどの規模を持ちます。
サーバーの負担による不具合が多発しており、ユーザーからはページへのアクセスやログインに数分かかる、取引ページのチャート動作が不安定といった報告が上がっています。送金の反映も遅く、数日掛かっても送金されない場合もあります。サーバーエラーによって致命的な不具合が発生した場合は、必ずサポートへ報告しましょう。
Poloniexの評価
評価基準 | レート | 解説 |
総合評価 | ★★★★☆ |
・世界1位のアルトコイン取引高を誇る、大手の取引所
・レンディングやレバレッジ取引など、様々なサービスに対応
|
手数料・スプレッド | ★★★★★ |
・取引手数料:Maker:0~0.10% Taker:0.10~0.20%※ 出金手数料:1NXT 信用取引:0.05%
・取引手数料は、30日間の取引量によって割引される
|
取引高・取引量 | ★★★☆☆ |
・NXT/BTC:¥19,990,903
・銘柄によって差があり、NXTの取引高はさほど高くない
|
信用度 | ★★★☆☆ |
・世界的な規模を誇り、上場決定によって市場に影響を与えるほどの知名度を持つ
・レンディングに関する保証がある為、未返済の損害リスクは低い
・ハッキングの標的にされやすく、過去に多数のハッキング被害を受けている
|
使いやすさ | ★★★☆☆ |
・日本語未対応であり、サポート対応も英語のみ
・手数料の減額やレンディングなど、ユーザーにとって便利な機能が豊富
・BTC建てであれば、2.5倍までのレバレッジ取引が可能 ・専用アプリも配信されているが、個人制作のために信用性は低い
|
サーバー強度 | ★★☆☆☆ |
・サーバーが重く、送金の遅延に関する報告が多数上がっている
・取引中のチャート表示が不安定、ログインやアクセスが重いなどの不具合が多発
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セキュリティ対策 | ★★★★★ |
・二段階認証に対応している
・コールドウォレットによる隔離保管を行っている
・マルチシグネチャーによる安全な資産保護
|
口コミ・レビュー | ★★★☆☆ |
・最終的なコストは低くなる為、他所よりも安く仕入れが出来る
・レンディングのサポートは対応が追い付かない場合もある為、注意が必要
・サーバーが非常に重く、急なエラー発生への不安がある |
Poloniexの特徴
- 取引量に応じて取引手数料が減額される為、利用する程コストが下がる
- レンディングによる利息の受け取りが可能で、低リスクで利益を上げられる
- アルトコインでレバレッジ取引が行える、数少ない取引所
- サーバーが重く動作が不安定な為、取引中のチャートは別途の用意を推奨
3位.CoinEgg(コインエッグ)
CoinEggの基本情報

基礎情報 | 内容 |
運営会社 | CoinEgg.LTD |
所在地 | イギリス |
取り扱い通貨 | BTC/ETH/XRPなど (約42種類) |
公式HP | https://www.coinegg.com |
ユーザー登録数は120万人弱と知名度の低い取引所としては多く、1日の取引高は中企業の取引所に迫るほどの多さを持ちます。小規模ながらも期待度の高い取引所であり、利用者数も増加傾向にあります。公式でスマートフォン専用のアプリを提供している為、臨機応変にトレードを行えます。
登録後はすぐに利用できますが、新規登録後の状態では出金の上限額に制限が掛かります。制限を解除するには本人確認(KYC)の完了が必須になり、パスポートによる申請を行う必要があるので、利用前に用意しましょう(免許証やマイナンバーカードなど、国内の証明書類は承認されません)。
しかし、この本人確認は審査が厳しく承認され難いという問題を抱えています。何度も書類の再送を要求される、数日待っても認証されない等の報告が上がっており、更に本人確認前に入金してしまうと「資金を凍結される」恐れがあります。多額の資金を運用したい場合は、必ず本人確認を済ませてから入金しましょう。
CoinEggの評価
評価基準 | レート | 解説 |
総合評価 | ★★★☆☆ | ・大きな特徴を持たないが、注目度の高さから将来性のある取引所 ・日本国内での利用数は多くなく、知名度も低い |
手数料・スプレッド | ★★★★☆ |
・取引手数料:0.1% 出金手数料:1%
・海外取引所の中でも、比較的安い部類に入る
|
取引高・取引量 | ★★★☆☆ |
・NXT/BTC:¥10,684,946
・マイナー通貨の流動率は低く、NXTの取引高はさほど高くない
|
信用度 | ★★★☆☆ |
・イギリスを拠点としているが、企業自体は中国系統
・審査が厳しく本人認証(KYC)が通り難い、最悪の場合は資産が凍結される恐れも
・知名度が低く、得られる企業情報が少ない
|
使いやすさ | ★★★☆☆ |
・日本語未対応
・基本的なレイアウトで動作も軽快な為、海外取引所の中でも使い易い
・本人確認が未完了だと、運用資金の上限額などに制限がかかる
・公式でスマートフォン専用アプリを配信している
|
サーバー強度 | ★★★☆☆ |
・ややサーバーが重く、アクセス集中によるエラーが発生する恐れも
|
セキュリティ対策 | ★★★☆☆ |
・二段階認証に対応している
・本人確認の審査基準が厳しく、確認前の制限も多い
|
口コミ・レビュー | ★★★☆☆ |
・小規模でありながら高いポテンシャルを持ち、今後の発展に期待できる
・国内での注目度は低いが、海外ユーザーの人気が高く注目している
・国内での情報が少なく、利用には不安がある
|
CoinEggの特徴
- 海外ユーザーからの人気が高く、中企業の取引所に迫る流動率を持つ
- 本人確認の審査体制が厳重な為、成りすましなどの不正ログインに強い
- 小規模な企業だが国外での注目度が高く、今後の発展に期待が出来る
- 制限があるにもかかわらず本人認証が通り難く、制限解除まで時間が掛かる
4位.INDODAX(インドダックス)(旧名:Bitcoin Indonesia)
INDODAXの基本情報

基礎情報 | 内容 |
運営会社 | Bitcoin.co.id |
所在地 | インドネシア |
取り扱い通貨 | BTC/ETH/XRP など(22種類) |
公式HP | https://indodax.com/ |
INDODAX(インドダックス)とはインドネシアに拠点を置く海外取引所で、以前は「Bitcoin Indonesia」という名称で運営していました。2018年3月にリブランドを行い、現在の社名に変更しています。
「BTC(ビットコイン)」などのメジャーな通貨から「ストリカ(STQ)」のような新興のトークンなど、幅広い銘柄を取り扱っており22種類の仮想通貨が取引可能です。インドネシアの法定通貨である「IDR(インドネシア・ルピア)」による取引が盛んで、「TEN(トークノミー)」を始めとしたインドネシア発足の通貨などは、IDRとのペアでしか取引できない場合もあり、効率的な取引を行うのであればIDRの用意は必須と言えます。
インドネシア国内のユーザー数は94万人と多く拠点国の中でも高い人気を誇り、更には仮想通貨投資の人口増加に伴って、他国からの注目も集め取引の勢いを増しています。その支持率は高く、登録数が合計150人を超えインドネシア国内の株式市場を追い抜くという記録を見せました。多数のユーザー登録による流動性の高さに加え、24時間制の厳重な監視体制を敷いており取引での不正行為やハッキング攻撃に強く、非常に質の高い取引所です。
デメリットとしては、徴収される税金の額が高いことが挙げられます。インドネシアでは仮想通貨の取引も付加価値税(VAT)の対象とされている為、通貨の購入毎に10%の税金が徴収されます。また、インドネシアでの仮想通貨に対する法的措置が強まっており、2017年にはビットコインによる決済が禁止されました。インドネシア国内において仮想通貨に対する規制強化の声が上がっていることもあり、サービス停止や取引所閉鎖の危険性も考えられる為、利用には十分注意しましょう。
INDODAXの評価
評価基準 | レート | 解説 |
総合評価 | ★★★☆☆ | ・仮想通貨大国であるインドネシアでの人気が高く、国家独自の特徴がある ・世界中から注目を集めており、高い期待性とポテンシャルを持つ取引所 |
手数料・スプレッド | ★★☆☆☆ |
・取引手数料:maker:0% taker:0.3% 出金手数料:1%
・取引自体の手数料は安いが、徴収される税金が10%と高い
|
取引高・取引量 | ★★☆☆☆ |
・NXT/IDR:¥7,533,595
・IRDによる取引が大半を占め、仮想通貨での取引はやや厳しい
|
信用度 | ★★★☆☆ |
・インドネシアの中でも人気が高く、勢いのある取引所
・仮想通貨取引の規制強化により、サービス停止の恐れがある
|
使いやすさ | ★★★★☆ |
・対応しているOS・プラットフォームが豊富で、使い勝手が良い
・IDAによる取引が活発で、インドネシア発足の独自トークンによる勢いが強い
・海外取引所の中では、取り扱い通貨の種類が少ない部類である
|
サーバー強度 | ★★★★★ | ・サーバー強度は高く、目立った不具合は報告されていない |
セキュリティ対策 | ★★★★☆ |
・二段階認証に対応している
・24時間制の厳重な監視体制が敷かれており、不正行為や資金流出に強い
|
口コミ・レビュー | ★★★☆☆ |
・インドネシアは仮想通貨大国の一つであり、世界中から注目を集めている
・海外取引所としては珍しくサーバーエラーが発生せず、快適な利用ができる
・規制強化による取引制限など、今後について不安視する声も上がっている |
INDODAXの特徴
- IDAの通貨ペアによるインドネシア発足のトークン取引など、本国独自の特徴が多い
- 厳重な監視体制により不正行為・資金流出などのハッキングに強く、強固なセキュリティ性能を誇る
- サーバー強度が高く目立ったエラーが無い為、安定したトレードが可能
- インドネシアでの規制強化が懸念されており、利用には取引制限・閉鎖などのリスクが伴う
ビットコインの需要低下と共に、大きな注目が集まる可能性も
最近はさほど大きな動向を見せていないNXTですが、再び注目を浴びる可能性が高まっています。その背景には需要低下によるビットコインの暴落があり、イーサリアムを筆頭により実用性の高い通貨に人気が高まったため、機能・性能が劣っている旧通貨のビットコインから手を引くユーザーが続出しています。
ビットコインはマイニングのコストパフォーマンス低下や、サイバー攻撃に弱い脆弱なセキュリティ、トランザクション処理の遅れによる実用性の低さなど、多数の問題を抱えています。ビットコインから離れたユーザーはビットコインに替わる新たな投資先を探しており、様々なアルトコインやトークンに注目が広がっています。
そして、その中にはNXTも含まれています。Ardor登場の影響による人気の低下など迷走状態にあるものの、現在も古参のユーザーから根強い支持を受けている通貨です。今後も再評価される可能性はありますので、これからの動向に注目したい通貨です。